第1回 ブランド資産の創造 影響を受けたランドー氏

「企業名ならともかく、ブランド名が記憶される時代。ブランドパワーが企業の競争力と運命を左右する」2007年2月に韓国で行われたブラビス・ブランディングセミナー。日本人講師がソウルにてブランディングに関する講演を行うということで、150人以上の参加者を集め大きな話題を呼びました。セミナー開催前、フミ・ササダに対して行われた新聞記者によるインタビューの内容を、新聞には出されなかった未公開記事を交えて特別にご紹介いたします。

Q. ブランドが企業の最高資産だということを、各メディアで強調されていますが、その背景は何でしょうか?

私が影響を受けた人物の一人である、「ランドー・アソシエイツ」創業主ウォルター・ランドーは、「製品は工場で造られるがブランドは頭の中、すなわち心の中で作られる」と言っています。人々の頭中にはすでに数多くのブランドが存在しています。その中で新しいブランドを認識させる作業はたやすいものではありません。また、すでに認識されているブランドを維持していくことも難しい環境にあります。世界中で認識されているナイキの「スウォッシュ(ブランドシンボル)」やコカ・コーラの赤いブランドカラーとロゴといったものがなければ、消費者は企業の存在やイメージを連想することが出来ません。つまり、ブランドが企業の存在を左右しているといえます。

Q. ブランドが企業の存在を左右する今日、ブランドを作り上げるために重要なことは何でしょうか?

新規ブランドを立ち上げる場合、資産価値(エクイティ)のあるデザインを製作することが重要だと考えています。既存ブランドから資産価値を把握し、残さなければならないことと、捨てなければならないことを明確に分ける作業が重要です。企業の価値を残したり捨てたりすることからブランドは再創造されるともいえるでしょう。日本人は新しい事とシンプルな事を好む傾向があり、これはブランド戦略にも影響を及ぼす場合が多くあります。売上げが下落すれば既存ブランドの資産価値を分析せずに、全ての要素を変更してしまうことが多々あることも事実です。数年間積み上げてきたブランドの資産価値を、売上げのために捨てる事は非常に残念なことです。

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