第3回 フミ・ササダが捉えるブランディングの現状

Q. 企業のブランド構築を、デザインで支援するために重要なことはなんでしょうか。

ブランドという言葉の定義が広がりをみせ、かつてブームであったCIも、ブランドという言葉に包括されるようになっています。CIは企業のトップマターとして扱われてきた背景があり、うまく機能しないケースが多々見受けられてきました。

企業トップの位置からは、どうしても顧客との接点が見えにくくなってしまうことが、原因の一つとして考えられます。企業ブランドと生活者の接点は商品, パンフレット、web、パッケージデザイン等になりますので、企業ブランドを構築する際は、これまで末端と考えられていたこれらの接点もしっかりと考えていくことが必要です。パッケージデザインにCIが似つかわしくなかったり、多種類の商品にCIの展開が難しかったりという問題が次々に起きてきました。

企業理念や行動指針といった企業のコアな部分を明確に伝えるビジュアルの開発を行っても、肝心なブランドの戦略的発想が欠けている場合もありました。 店頭・窓口でのスタッフの対応が良ければ、顧客はその店のブランドに対して好感を抱きますし、買った商品が素晴らしければメーカーのブランドに好感を持ちます。つまり、企業理念やビジョン等、これまでの上位概念からのアプローチと同時に、顧客との接点からのアプローチが欠かせません。常にこの両方に目配りしながらブランド開発することが大事だと考えています。

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